WebXR とは?
なぜWebXRが必要なのか、どんなデバイスと機能(ハンドトラッキング、コントローラー、空間オーディオ、AR)が対象なのかを日本語で整理しました。
1. WebXRとは何か?
WebXR Device APIは、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)デバイスへのアクセスを提供するWeb標準APIです。 ブラウザ上でVR/AR体験を開発・配信することを可能にします。
従来、VR/AR体験を提供するにはネイティブアプリの開発が必要でしたが、 WebXRを使えばURLを開くだけで没入体験を届けられます。 インストール不要、クロスプラットフォーム対応という、Webならではの強みを活かせます。
2. 目標と非目標
目標(Goals)
- XR機能が利用可能か検出する
- XRデバイスの機能を照会する
- XRデバイスと入力デバイスの状態をポーリングする
- 適切なフレームレートでXRデバイスに映像を表示する
非目標(Non-goals)
- VR/ARブラウザの動作を定義すること
- すべてのVR/ARハードウェアのすべての機能を公開すること
- 「メタバース」を構築すること
3. 対象ハードウェア
WebXRは以下のようなデバイスに対応しています:
4. XRの「X」とは?
Virtual Reality、Augmented Reality、Mixed Reality... これらには多くの共通点があります。
WebXR APIは、これらすべての基盤要素を提供することを目指しています。 特定の形式に限定したくないため、頭文字ではなく代数的な変数として「X」を使用しています。
X = Your Reality Here
(あなたの現実をここに)
5. ユースケース
360°動画
Webは動画配信に非常に効果的です。XR対応プレーヤーは没入視聴を可能にします。
データ可視化
3Dモデルや医療画像など、VR/ARではより正確なスケール感を伝えられます。
アート体験
ストアモデルに合わない短い実験的体験にとって、Webの即時性は魅力的です。
6. なぜ新しいAPIが必要だったのか
既存APIの限界
DeviceOrientation や Gamepad API では、XRに必要な高精度なタイミングと位置情報の同期が困難でした。
描画の課題
レンズ歪み補正やステレオレンダリングを標準化された方法で処理する仕組みが必要でした。
7. WebVRとWebXRの違い
WebVR (廃止)
VRのみを想定した初期の実験的設計。
WebXR (標準)
VR + AR 全てに対応し、セキュリティと拡張性を重視。
8. OpenXRとの関係
OpenXRはネイティブ向けの標準APIです。WebXRと多くの概念を共有しており、ブラウザのバックエンドとして活用されます。